公演アドバイスプランもやってます

「照明も頼みたいけどそのもそも発表会をどうやって作ったらいいかわからない!」というお声や、「照明スタッフを外注するほどでもない。でも、劇場と打ち合わせするときに何を話せばいいかわからないから助けてほしい!」なんていう、照明の範疇を超えたご要望を多くいただくようになりました。そこで私どもでは、直接照明や裏方の業務に携わるだけではなく、バレエ公演のアドバイザーとしての発表会アドバイス業務も開始することにしました。

文化ホールなどの劇場には、バレエの舞台ならではのルールやしきたりがあります。また、演じる側には見えていない劇場の裏からのアレコレもあります。それらを私たちが仲介役となりお手伝いさせていただきます。

たとえば、バレエ公演当日・バレエ発表会の舞台仕込み時に、照明の位置などを演者にあわせてセットしないといけない作業などがありますが、先生がその指示をださないと劇場スタッフ・文化会館スタッフも困ってしまいます。そんなときに、私どもがその指示を先生に代行しておこない、先生は生徒のケアに専念できる、というようなことを実施しています。

照明プランとセットでご依頼いただいても構いませんし、公演アドバイス業務のみをご依頼いただいても構いません。こちらも、お気軽にご相談、お待ちしています!


ご提供する内容(例)

  • 発表会のつくりかたのご説明(といってもこちらのページに書いてあるような内容です。)
  • 発表会実施にあたっての、裏方必要項目リストのご提供
  • 劇場との打ち合わせ同行ならびに裏方全般に関する交渉事項の対応
  • 発表会当日までに裏方的視点での準備すべきことのタイムスケジュール作成代行
  • その他先生からのご相談(カスタマイズに応じます)


そもそも発表会ってどうやって作るの?

はじめてのバレエ発表会をつくるために、発表会当日までにやるべきことと、発表会当日の流れを裏方視点でまとめてみました。

>>バレエの発表会の作り方の流れはこちら

>>バレエ発表会当日の流れはこちら


こんなバレエ発表会は要注意!

仕込み時間がない!

 劇場を朝9時から夕方17時まで抑えていて、本番が13時から(開場が12時30分から)、というスケジュールの発表会がありました。上演時間は2時間です。片づけを考えると本番開始時間を後ろにずらすことはできません。そうすると、仕込み時間が実質3時間30分しかありません。一般的な劇場はリノリウムを敷くところから仕込みはじめないといけませんが、何名かで一斉に実施しても少なくとも30分は必要です。そうすると残された時間は3時間。この3時間の間に、照明を仕込み、場当たりをおこない、リハーサルをおこなわないといけないのですが、実質不可能です。どこかを削らなければなりません。もし照明を短時間の間に仕込むとすると、大勢のスタッフが必要です。そうすると人件費が膨らんでしまいます。劇場を長く時間抑えることよりも、はるかに高額になってしまいますし、短時間での仕込みではただステージを明るくするぐらいしかできません。当方とこのバレエ教室さんとで何度か打ち合わせをおこないましたが、当方からご提案できる内容にご満足いただけず、残念ながらこの話は流れてしまいました。

場当たりができない!

 既に何度も発表会を経験しているバレエ教室さんからご依頼をいただいたことがあります。ただ、これまで裏方のプロは外注しておらず、前回発表会のときに、劇場スタッフ(小屋つき)に裏方ワークがよくないと叱られたそう。そこで次の発表会では当方が入り、劇場スタッフにも叱られずに進めるために公演アドバイスプランを選択していただきました。ただし、結果的にこちらの教室さんからは当方の動きにご満足いただくことはできませんでした。これは完全に当方の力不足で、それまでのこちらの教室さんの進め方を蔑ろにし、当方が理想とする一般的な公演の進め方を押し付けてしまったことにあります。事前に通し稽古を見させていただく、場当たりを実施する、といったやり方が我々には進めやすい方法です。ですが、その作業は生徒さんの「稽古」時間を奪うことでもあり、一長一短です。この前提を正しく教室側にお伝えできておらず、逆に言えばこれまでのやり方を変えずに今まで通りに進めてほしいというニーズがあったにも関わらず、ニーズとズレた余計なことをしてしまったなと考えています。この反省を踏まえ公演アドバイスプランでは、こだわりを持って発表会を作られている場合には、意見がぶつかることもあり、必ずしもご満足いただけないことがある、というふうに考えています。当方が未熟な故ではありますが、この大前提を共有させてください。